ハリガネムシ
Paragordius tricuspidatus
2010年11月6日 狭山丘陵
駐車場で少し動きの悪いハラビロカマキリを見つけたので、もしかしてハリガネムシに寄生されているのではと思い、近くのトイレ脇で水をかけて見た。
するとハリガネムシの細い先端が見えた。 あわててカメラをとりだしたが、わずかな時間で、カマキリのお尻から脱出してしまった。 残念!
しばらく地上で観察していると体が乾き始め動きが悪くなったので、近くの小川の淀みに入れてあげると再び元気に体をうねりながら深みに消えていった。
こんな大きな寄生虫がこのカマキリのお腹に住んでいたと考えると不思議です。ハリガネムシは水辺で卵を産みます。卵から生まれボウフラに寄生し、羽化した蚊がバッタなど食され寄生し、その後それらを食したハラビロカマキリやカマドウマに宿替えするそうです。寄生されたカマキリは体内で十分に成長したハリガネムシに操られて水辺に向かいます。カマキリが水に触れると体を破って出てきて水中に卵を産むそうです。今回はお尻から脱出しているようでした。ハラビロカマキリを捕まえたら水に付けてみてください、ハリガネムシに会えるかもしれませんよ。またハリガネムシは塩素に強く、1mg/l 程度の濃度では死滅しないそうです、時々水道の蛇口から生きた状態で出てくるそうです。 こわ〜 
だいぶ乾燥してきたので水中へ ↓
2012年10月 ↓
カマキリなどからの脱出直後のハリガネムシは黒色であったが、水中で長く生活している個体は白色のようだ。
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